2歳2ヶ月の娘は、食べることが大好きです。よくおままごとをして遊んでいるし、私が料理を始めると飽きずに近くで見ています。
そんな娘が先日、「お料理デビュー」しました。「お料理デビュー」というか「包丁デビュー」です。
支援センターで行われる未就学児のクッキング教室に参加してきたのです。そのときの体験を元に、幼児とクッキングをすることについて考えてみました。
幼児と一緒に料理をするときの心構え
親子で料理を楽しもうとすると、いつもの料理とは別の感覚でやらなければなりません。時間がないときに一緒に作るとイライラするし、ついつい、大人の手が多く出てしまいます。一つ一つの行程を、子どもと一緒に楽しめる余裕があるときにチャレンジするとよいですね。料理をする時は、のんびりした気持ちで子どもと接することが大切だそうです。
時間がかかるのは当たり前。お味噌汁1つ作ると、1時間くらい…。1番大切なのは、子どもに「自分でできた」という満足感を与えることです。
初めての料理は何歳頃から?
2歳半〜3歳で初体験する子が多いようです。最初は、サンドイッチの具を挟んだり、おにぎりを作ったりということからスタート。
私が、娘に時々やらせているのは、「豆の皮むき」「トウモロコシの皮むき」「ジャガイモをつぶす」「ゴマすり」などです。最初にやらせたのは、1歳半くらいの頃。半分遊びながら…でしたが、意外と出来るもので、驚いたのをまだ覚えています。
2歳児のクッキング教室初体験
1時間半の料理教室。野菜たっぷりのお味噌汁を作りました。
「体験」
野菜の名前をみんな(子ども10人くらい)で確認しました。大人にしたら当たり前のことだけど、「にんじん」をみて「人参だ〜」と言えるのはすごいことなんですよね。最近、「当たり前」のことを、丁寧に教えていくのは結構難しいと感じています。
お出汁の取り方を教えてもらいました。昆布だし、カツオだし、合わせ出汁をそれぞれ試飲。
幼児でも味の違いが分かるようで、お出汁の種類によって反応が違いました。
小さい頃に出汁を味わうことは、味覚形成に役立つそうです。
一緒に料理することに限らず、普段からしっかりと出汁を味わわせてあげたいなと思います。
「作る」
さつまいも、にんじんをいちょう切りにしました。子どもに包丁を持たせる前に、まず大人がやってみせます。左手を「ぐー」にすること、右手の持ち方、刃は危険だということを伝えます。実際にやってみるときは、必ず上から大人が後ろから手を添えます。
2歳児には「包丁で切る」は難しかったようで、手首がグラグラしていたので、大人が力をいれて切りました。ちなみに、4歳くらいになると、お母さんが見守る形で自分で切ることが出来ていました。
しめじ、しいたけ、万能ネギは、手でちぎらせます。いつも包丁で切っているので、手でちぎれることに驚きました。包丁が難しい年齢の子にも、「ちぎる」なら、出来る満足感を与えられます。
お出汁も一緒にとりました。鍋はやけどの危険があるので、最初によく言って聞かせてから…。かつおぶしを入れるのを手伝ってもらいました。
娘は、鍋に野菜を入れるところが楽しかったようです。大人がやれば、一瞬で終わる作業ですが、子どもの手だと鍋に野菜を入れるだけでも大仕事です。
「味わう」
自分で作った物を食べるのは、格別のようです。
娘はまだあまり話せないのですが「○○がちゅくったの〜」と言いながら、満面の笑み。「おいしい。おいしい」と言いながら、野菜も残さずに、ぱくぱく食べました。
好き嫌いが多い子は、少しだけでも料理の手伝いをさせると食べたくなると思います。2歳児くらいだと包丁を使うことはハードルが高いですが、野菜を洗うことなら楽しんでできますよね。
お手伝いをたくさんさせるとよいのでは?
正直なところ、2歳児と料理をするのは、なかなか難しいです。包丁の危険さもどこまで伝わるのか…という感じです。
とにかく「なんでも自分でやりたい2歳児」。お手伝いは喜んでやりますよね。
私が「2歳児からのクッキング教室」に行って感じたのは、「料理を作らなくて、もっと色々な手伝いをさせるとよいのか」ということです。
例えば、「ご飯を食べる前後に、テーブルを拭く。」「お皿、箸などを運ぶ。」「テーブルの上の食器を並べる。」「食べたお皿を洗う。(水で下洗い)」
こういうことは、いつも大人が無意識に、当たり前のこととしてやっていることですよね。
私には「2歳の子どもに手伝わせる」という意識がなかったのです。2歳児にとって、テーブルにお皿を並べるだけでも大仕事。その代わり、終わったら達成感がある様子でした。食器を洗うことも、2度手間になりますが、意外と上手にできるのです。
「失敗も経験。達成感も経験。とにかく色々な体験させる」のが大切ですね。子どもに何をやらせるのか、何歳児にどこまでやらせるのか、一概には言えません。子どもの様子を見ながら「ちょっと難しそうかな?」というレベルのものにチャレンジしていくのがよいのではないでしょうか。