時間をかけず、簡単に見栄えのする教室掲示のヒント【小学校編】

小学校には、教室掲示が上手な先生がたくさんいます。教室に入るだけで「〇〇先生のクラスだ。」と分かるほど、教室掲示によってクラスの雰囲気が変わるのです。

ところが、担任教師は忙しい。授業の準備時間がないのに、どうしたら教室掲示まで手が回るのかと新任教員の頃は不思議に思ったものです。授業準備をおろそかにしてまで、教室掲示に時間をかけるのは間違いです。

しかし、保護者は教室掲示をよく見ています。保護者がクラスの様子を判断できるのは、子どもからの話と参観日の授業&教室掲示だけなのです。そのため、他のクラスに比べて掲示が少ないことで保護者の不信につながったという話もよく聞きます。

では、どうすれば、時間をかけずに見栄えする教室掲示を作ることができるのでしょう。

①最初に掲示場所を固定しておく

掲示場所は、4月に固定してしまいます。「学年だより」「学級通信」など定期的に出される手紙類(色画用紙の上に貼っていくと見栄えします)、個人の作品(A4サイズ)、図工作品、学級目標、季節の掲示、とそれぞれどの辺りに貼るのかを決めてしますのです。

教師になってすぐは、学年の教員にお願いをして真似をさせてもらうのが1番です。同じような掲示にしておけば、まず間違いありません。1年間やってみると、不都合な点が色々と出てくるので、次年度から自分なりにアレンジしていくとよいと思います。

②個人のファイルを一定の場所に貼りつける

A4の掲示ホルダーを人数分購入します。(保護者の許可が得られれば、子どもたちの個人購入もあり)
アピカ:掲示ホルダー  A4用タテ型 外寸:縦334×横223mm KH1A4T 10584
アピカ:掲示ホルダー  A4用タテ型 外寸:縦334×横223mm KH1A4T 10584
このファイルに名前シールを貼り、出席番号順に教室に貼付けておきます。生活科の観察カードなどをA4で作れば、ファイルに入れるだけで、掲示の出来上がりです。

ちなみに、1年生でも自分でファイルに入れることができます。コメントをして添削した後、子どもたちに一旦返却し、自分でファイルに入れさせるとあっという間に掲示ができるのでとても楽です。

③季節の掲示は子どもと一緒に作る

意外と時間のかかるのが、季節の可愛らしい掲示を作りたいときです。まずはネタ探しから。おすすめは、保育士さんたちの掲示の本。教室掲示といえば、幼稚園や保育園。私が教室掲示の参考のためによく読んでいる本は月刊誌「プリプリ」です。
プリプリ2017年1月号
プリプリ2017年1月号

この本に載っているものを一人で作ると結構大変です。初任の頃は、土日に学校に行ってコツコツ作っていましたが、子どもと一緒に作ったほうがすぐ出来るし、子どもたちも掲示に愛着がわくということに気づきました。

全員で同じことが出来ない場合は、休み時間に作ることになります。しかし、ほとんどの子どもたちはお手伝いが大好きなので、休み時間でも進んで手伝ってくれます。低学年でも十分助けになりますし、高学年の手先が器用な子は大人より上手です。

クラス全員で掲示を作りたい場合は、もっと簡単な物がおすすめです。例えば、模造紙に折り紙(季節の物を作る)を貼るだけの飾り。折り紙なら授業のすき間時間や図工の時間の残りなどに、クラス全員で作ることが出来ます。グループにして作らせると、教え合いの学習にもなります。
→2月の飾りなら…鬼を折り紙で作ろう

まとめ

教室掲示に時間を取られてはいけません。その時間を授業準備や児童理解のために使った方が有効です。ただし、教室掲示をやらないわけではなく、楽する方法を考えましょう。

「掲示場所の固定する」、「個人ファイルホルダーを活用する」、「子どもと一緒に作る」は、一例です。毎日、毎月、毎年と工夫をしながら、自分の中で負担にならない方法を見つけていけるとよいですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク