【小学校低学年】自習ができるクラスにするための声かけ、指導とは?

「自習」とは教師がいない時間の学習。いない時こそ、子どもたちの本当の力が現れると思います。

私が初任のとき、具合いの悪くなった子どもの保護者への連絡で授業の遅れていくと、廊下にまで出て走り回っている子どもたち。愕然としたものです逆に、ベテランの先生のクラスに補教に入ったとき、チャイムがなる前に席に座り、「よろしくお願いします。」という子どもたち。「同じ子どもたちなのに何が違うのだろう。私の指導のせいだ。」と落ち込みました。

その後、何年も教師をやっていると、自習ができる状況を作るにもコツがあるということに気づきました。

まずは、自習の大切さを話すこと。

わざと、朝の会を5分遅れて教室に行きます。そこで子どもたちに聞きます。

「チャイムがなってから今まで何していたの?」

・遊んでいました ・机に座って話をしていました

「チャイムが鳴ったら席に座るということは当然だけど、授業が始まっても先生が来なかったらどうするの?」

・先生を呼びにいく ・自分たちで教科書を読んでおく

「先生も授業の開始時間は守ろうと思っています。でも、急用が入ったり、誰かを保健室に連れて行ったりして、どうしても遅れてしまうことがあります。そんな時は何をしていればいい?」

・教科書を読む ・計算ドリルをする ・漢字の練習をする

「そうですね。それを「自習」といいます。一人で机に座って静かにできることなら何でもいいです。自由帳に絵を書いても図工の勉強。自習をしていて待っていてください。いいですね。」

このように、自習にも指導が必要です。あとは、実際に自習をしてみることも有効でした。

「自習といっても難しいよね?自分でやることを決めないといけないんだよ。できるかな?実際に練習してみましょう。今から10分。よーい、ドン!」

・何をしたらよいかわからない

こんな子どもがいるときは、個別に声をかけました。

「読書できるように本をもっておくといいかもね。」「教科書を読んでみたら」

10分後に「今日はどんな自習をしましたか?」といって確認し、何をすればよいのか理解させることが大切です。

もちろん説明したり、1度や2度練習したくらいでは、身に付きません。機会を見つけて、自習をしていた子を大げさなくらい褒め続けていきましょう。自習も自然にできるものではありません。しっかりと指導されているからこそ出来るのです。

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