妊婦がインフルエンザにかかったらどうする!? どんな対策をとれば良い?



冬になると毎年はやるインフルエンザ。妊婦で気をつけていたとしても、外との接触を避けるわけにはいかないので、インフルエンザにかかることもあるかもしれません。もし妊婦がインフルエンザにかかってしまったらどうしたら良いのでしょう。赤ちゃんへの影響も心配になるところですよね。 

 

 

インフルエンザの症状とは? 

 

インフルエンザの症状は、風邪の症状と似ていますが、急に症状がひどくなるところに違いがあります。 

①38°を超える高熱 
②体のだるさ 
③頭痛 
④鼻水 
⑤せき 
⑥疲労感 
⑦関節や筋肉の痛み 

 

このような症状が見られた場合は、インフルエンザの疑いがあるので、発症から48時間以内に病院へ行くことをオススメします。 

 

 

妊婦のインフルエンザは重症化する!? 

 

妊娠中はインフルエンザの症状が重症化しやすいと言われています。インフルエンザは通常の風よりも熱が高くなり、全身症状が出やすいです。妊娠中は、免疫力が下がっています。厚生労働省のホームページでは「妊婦のインフルエンザ重症化で集中治療室に入る割合は、非妊娠時のおよそ10倍にもなる」ということが紹介されています。 

「新型インフルエンザ対策 妊娠中の人や授乳中の人へ」厚生労働省 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/ninpu_1217_2.pdf 

 

 

妊婦がインフルエンザにかからないようにする対策は? 

 

①部屋を暖め、湿度を高くする 

インフルエンザが流行するのは、乾燥していて気温が低い時です。インフルエンザウィルスは、「高温多湿の環境」は苦手です。部屋の湿度を55パーセント前後にして、暖かい状態を保つとインフルエンザウイルスは死滅しやすくなります。 

 

②ワクチン接種 

 

妊娠中のワクチン接種は危ないと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、ワクチンの種類に注意すれば接種することも可能です。 

ワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」があります」「不活化ワクチン」であれば、赤ちゃんへの影響がほとんどないと考えられています。このワクチンは、妊娠中のどの期間(初期や臨月)でも接種しても良いとされていいです。 

「インフルエンザのワクチン・薬情報」妊娠と薬情報センター 

https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/h1n1.html) 

 

③不要な外出は避ける 

 

インフルエンザが流行する時期には、不要な外出は避けましょう。繁華街、ショッピングモールなどは、インフルエンザ感染のリスクを高めます。ネットスーパーなどを活用するなどして、どうしても‥の時以外は外出を避けるようにしましょう。 

 

 

④手洗いうがいを徹底する 

どうしてもの外出の際は、マスクを着用するようにしましょう。そして、帰宅後は、手洗い・うがいを徹底します。手洗いうがいは、ウィルスの除去に大きい効果があります。 

 

⑤十分な睡眠をとる 

十分な睡眠をとることで免疫力を上げることができます。しっかり寝ることでインフルエンザ感染のリスクを減らすことができるので、睡眠はしっかりとるようにしましょう。 

 



もし妊婦がインフルエンザにかかってしまったら?薬は服用できる? 

 

妊婦がインフルエンザにかかった場合、前に述べたように、重症化しやすいと言われています。すぐに病院に行くことをオススメします。病院は、産婦人科ではなく、内科です。産婦人科に相談してみることも良いと思いますが、内科に行くように勧められると思います。 

 

病院では、妊婦さんがインフルエンザに感染した場合でも、普通の人と同じようにタミフルやリレンザが処方されます。薬を服用しても胎児への影響はほとんどなく、流産などの確率も服用前と変わらないといわれています。しかし、薬については、お医者さんとよく相談してから飲むことが大切です。 

  

「リレンザ」の服用は? 

 

専用の器具で吸入するタイプのインフルエンザ治療薬「リレンザ」。作用する箇所が部分的であり、飲み込んだ場合にママの血液中にうつるのもごく微量であると考えられます。したがって、おなかの中の赤ちゃんに影響を与えず、インフルエンザの治療効果が期待できます。 

 

「タミフル」の服用は? 

 

服用した一部のインフルエンザ患者に異常行動などの副作用が確認された「タミフル」。 国立成育医療研究センターに開設された「妊娠と薬情報センター 」、さらには虎の門病院の調査によれば「妊娠初期のタミフル服用によって、先天障害を持つ赤ちゃんが生まれる確率は、通常の割合と比べて変わらなかった」とのこと。タミフルの安全性を示すデータの1つと言えますが、今後胎児への影響が発見される可能性ももちろんゼロではありませんから、医師とよく相談の上、服用を判断しましょう。 

 

ちなみに、私は、妊娠初期にインフルエンザにかかった際、カロナールという妊婦でも飲める痛み止めだけを出してもらいました。 

 

 

家族がインフルエンザにかかったら? 

 

日本産科婦人科学会では、仮に家族がインフルエンザになった場合、妊婦さんは感染を防ぐためにタミフルやリレンザなどの薬を予防内服すると良いといわれています。特に幼稚園や保育園に通っている子どもはインフルエンザをもらいやすく、発症もしやすい状況になるため、妊婦さんへの感染を防ぐためにも薬を予防内服することが望ましいそうです。予防の場合、基本的には保険適応ではありませんが、市町村によっては公費でまかなわれることもあります。 

 

 

まとめ 

 

妊娠中は、インフルエンザにかかると重症化しやすいので、普段以上にインフルエンザにかからないように注意をする必要があります。胎児に直接的にインフルエンザの影響はないとされていますが、重症化すると切迫早産などの危険を引き起こす可能性があります。 

 

もしもインフルエンザにかかってしまった時は、迷わず病院へ‥を頭に入れておきましょう。 

 



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